マニフェストでグループを作ってみる part2

今回は、前回実施したグループ作成について、マニフェストの内容を解説します。
実行したコマンドについては、次回解説します。

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マニフェストの内容

前回は、グループ作成のためにこのような記述をしました。

# cat /etc/puppet/manifests/site.pp

group { 'testgroup':
    ensure => present,
    gid => 5000,
}

マニフェストを記述する場合、おおよそ以下のようなルールで記述します。

<リソースタイプ> { <リソース名>:
<パラメータ1=> <値1>,
<パラメータ2=> <値2>,
…
}

リソースタイプ

<リソースタイプ>とは、設定すべき項目の種類を指定します。
今回の場合、グループを作成したかったのでgroupと指定しています。
他にも、パッケージインストール関連の場合はpackage、設定ファイルの記述に関するものであればfileなど、リソースの種類は多々あります。

具体的には以下を参照すると良いでしょう。
https://docs.puppet.com/puppet/latest/reference/type.html

リソース名

<リソース名>は、設定対象を表します。
リソースタイプをgroupとした場合、リソース名には作成するグループの名前を指定します。
今回はtestgroupというグループを作成しています。

パラメータ、値

<パラメータ>は文字通り設定に必要なパラメータの種類を、<値>はパラメータの値を記述します。
パラメータは、各リソース共通のパラメータもあれば、リソース固有のパラメータもあります。

ensureは各リソース共通のパラメータで、このリソースに対してどのような処理を行うか指定します。
間違った言い方かもしれませんが、簡単にいうと「有効」「無効」を指定すると思えば良いでしょう。

  • ensure => presentとすると「有効」、つまりグループを作成します。
  • ensure => absentとすると「無効」、つまりグループを削除します。

gidは、リソースタイプgroupuserで使用できるパラメータで、文字通りグループIDを指定します。
今回の場合、グループtestgroupのグループIDを5000にしています。

マニフェストの内容に関する解説は以上です。
今回は、gidを指定するだけの簡単な例でしたが、パラメータは他にもあります。
詳しいことはいかに記載されていますので、参考にしてみてください。
https://docs.puppet.com/puppet/latest/reference/type.html#group

今回はここまで。
次回は、実行したコマンドに関する解説をします。

参考資料

この記事は以下を参考にしています。

Resource Type Reference (Single-Page) — Documentation — Puppet
Puppetを使ったLinuxシステムの設定自動管理 - さくらのナレッジ