マラソンの話:一定のペースで長い距離を走るのは意外と難しい part1
この間、会社の先輩と飲みにいったときにランニングの話題になって、「途中で苦しくなってペースが落ちちゃう」って感じの悩みを聞きました。
せっかくなので、この辺を何回かに分けて記事にしようと思います。
途中で苦しくなるのはどうして?
もちろん練習不足とかオーバーペースとかも原因の一つですが、もう少し体の仕組みに踏み入ります。
簡単にいうと苦しくなるのは酸素不足です。
循環器や呼吸器が長距離走に適応しきれておらず、酸素供給が間に合ってない状態に陥っています。
オーバーペースなんかはまさしくこの状態ですね。
っが、普段のペースで走っている(=オーバーペースじゃない)はずなのに苦しくなることもあります。
そこで出てくるのが、デッドポイントとセカンドウィンドです。
デッドポイントとセカンドウィンド
ランニング中は苦しい時期と楽に走れる時期が交互に発生します。
簡単にいうと、苦しい時期がデッドポイント、楽に走れる時期がセカンドウィンドです。
デッドポイントとセカンドウィンドが交互に訪れるのは、上記が深く関連しています。
先ほど、「循環器や呼吸器が長距離走に適応しきれてない」という話をしましたが、無理のないペースで走ればいずれ体が適応していきます。
しかし、循環器や呼吸器は常に安定して適応するわけではなく、図のような感じになります。
酸素不足の時がデッドポイント、適応の時がセカンドウィンドウです。
※セカンドウィンドの時は、酸素がたくさん供給されるというよりは「酸素供給量が安定して体が適応している」と考えた方が正確です。
実はオーバーペースで苦しくなるのもデッドポイント(それもかなりきつい)に差し掛かってしまっているからです。
最後に
デッドポイントはランニングを始めたばかりの人にとっては、乗り越えるべき大きなハードルだと思います。
デッドポイントの間は正直辛いですが、セカンドウィンドウが訪れるとついさっきまでのデッドポイントが嘘かのようにスムーズに走れるようになります。
これを知る・知らないだけで、ランニングが楽しい/辛いが変わってくると思います。
ちょっと長くなりそうなので、今日はここまで。
次回は、デッドポイントとの向き合い方?みたいな話をします。
参考
この記事は、以下を参考にしています。
ジョギング初心者おすすめマニュアル |デッドポイントとセカンドウィンド